…本当は、描き始めたものの、やっぱり進まない某ファンクラブ宛のパロディ漫画への愚痴でもつらつら書こうかなと思ったんですが。
なんか、少々時間がたった話のようですが、マーサ・グライムズがMWA賞(エドガー賞)の中の巨匠賞とかいうのを取ったとか。
(
アメリカ探偵作家クラブ(MWA)についてのwiki)
もー、そんなニュース見たら、グライムズでなんか書かなきゃ気が済まなくなるじゃないの(苦笑)。
でも、好きな漫画すら描けない現状、そんなに難しいこと書けない。
というわけで、小ネタ。
デヴォン・コーンウォール警察、マキャルヴィ本部長の部下・ギリー・スウェイトについての、ささやかな疑問。
読んでもいいよ、という方は↓の「つづきはこちら」からどうぞ。
…ちょっと、広告が邪魔で探しにくいかもしれませんごめんなさい。
しかし、こうして受賞した、ということで、新作翻訳して…もらえないか。むりかなあ。
・本文引用は、すべて文春文庫より。ページ数もその各文庫より。
・原典は未確認です。つまり、翻訳分からのみ、考察しています。
ギリー・スウェイト。
デヴォン・コーンウォール警察の、ブライアン・マキャルヴィ本部長の部下。
…で、あってますよね。
主な登場人物紹介コーナーにすら出てこない脇役ではありますが、出てきたときは必ず本部長と一戦やりあう、只者ではない部下です。
さて、ここで質問。
ギリーって、どんな姿でしょうか?
…ちゃんと答えられる人は、いないのでは。
いたらマニア。ってか、ギリーがだれかわかる時点で、ある程度マニアなわけでもありますが(苦笑)。
脇役だから? いえいえ、そういうことを言ってるわけではないんです。
それでは、作品中のギリーの容姿についての部分をちょっと抜いてみましょうか。
・「独り残った先駆け馬丁」亭の密会
これが初登場。この作品、スターダストも初登場で、いろいろとにぎやかですね。
で、初登場はこちら。
しかし不幸にして、大きな青い目をした気短かなギリー・スウェイト部長刑事にはマキャルヴィの魔法も効かなかった。
(p19)
青い目ですか。上司とお揃いですね。
ところが。同じ作品の中盤にて。
スウェイトは茶色の髪をスプリングのようにかたくカールし、煙のようにくすんだグレーの目をしていた。煙はその奥で燃えている火から発したものだろう。
(p146~147)
…おいおいおい! 目の色違っちゃってんじゃん!
そうなんです。
どうもギリーは、今一つ容姿が統一されてないんです。
一冊からすでにこれなわけですが、この後もちょっと見てみましょう。
あ、一応。
身長は「マキャルヴィの肩くらいまでしか背丈のない女(p145)」だそうです。
・「古き沈黙」亭のさても面妖
いつもはぴったりと頭を覆っている褐色のカールがやや伸びていた。(p53)
しかし、メドゥサはちょっとひどくないかね本部長。
ギリーの小さな逆三角形の顔の半分以上は、ゴーグルのような大きな黒縁のめがねにかくれていた。
(p258)
メガネしてたらしい。まあ、メガネは必要なときにのみするひともいるから、いつもかけてるとは限らないですが。
あ、ついでに、p264で本部長の秘書によると、ギリーは「部長刑事」のようです。
・「レインボウズ・エンド」亭の大いなる幻影
厚いの2連続で探すの大変…あ、一応「乗ってきた馬」亭の再会も確認した。出てたけど、容姿についてはなしだったので(電話越しだったから)今回は書いてないです。
さて、これはメルローズからみたギリー。ちょっと長いが引用してみる。
大股に歩いて出てきた女は、入っていったときよりも青ざめていて(とメルローズは想像した)、美しいというより知的という感じの女だった。しかし彼女にはある激しさとバイタリティ(彼女がいま、現場係という仕事のなかで直面しているらしい苦難のときにあってさえ)があり、それが肉体の美しさを凌駕していた。にもかかわらず、メルローズは彼女が前を通ったときにその判断を修正した。なぜなら、彼女は非常に優雅な雰囲気の持ち主であり、いかつい角縁のめがねの印象をやわらげる愛らしく短い黒いカールの髪の持ち主であったからだ。明るい珊瑚色の口紅をつけていたが、それは、彼女がデヴォン・アンド・コーンウォール警察―――ブライアン・マキャルヴィがそこの方面本部長であり、主任警視なのだ―――に彼女の女性としての美しさをもぎとらせていないということを示していて、メルローズをわけもなく幸福な気分にした。
(p506~507。
線の部分は表示の仕方がわからず、本当はこんなとぎれとぎれではないですごめんなさい)
…長い! 長いよ!
しかし、こんなにちゃんと見てもらえたのはいいことですかね。さすがメルローズ。
って、まあ、メガネも角縁、カールした髪も黒くなってますが。
うーん。まあ、メガネは買い替え、髪は染めたといえなくもなく。
おしゃれさんなら、それくらいのイメチェンはあるかも…かな?
あ、例によって本部長の秘書によると、今回はギリーは「警部」のようです(p505)。
いつの間にか昇進してました。おめでとう!
というわけで、ギリー・スウェイト、こんな感じの容姿、というわけで。
その時々でプチイメチェンする、おしゃれさん、てことでいいのかな?
…ほかはともかく、目の色が違うのはさすがにどうかと思うけど(汗)。
実は、もう一人、どんな容姿か気になる人が。
アルフレッド・ウィギンズ部長刑事。
やせぎすとかは聞いても、髪や目の色は出てきた覚えがないんだけど…どっかで出てましたっけ?
今見る元気ないので(これ書くのに読むのも精一杯)、そのうち調べてみます。
ここまで読んでくださった方(いらっしゃるのかな?)ありがとうございます。
間違いなどありましたら、お教えいただけるとありがたいです。