腐海の森まで何マイル？

旦那と、久しぶりに丘の上の本屋に行くことになりました。
車に乗るとき旦那が「（もし引越し決まったときは）ナンバー変えないとだな」といいました。
県内同士でも地域で差別があるらしい（！ばかじゃないの）昨今ですが、そんなことまで考えないといけないんだなあ。

道は混んでました。なんか車多い？
実は、今、この辺は人口増えてるそうです。
避難してきた方（市外からも含む）が、アパート借りて住み始めたりしてるからです。
浜通りのなかでも比較的（あくまで比較的）環境放射線測定量が低い街でもありますし、賃貸が大人気だと聞きました。
でも海沿いはまだ瓦礫が…震災のちょっと前に見に行った、塩屋崎のあの景色はもうないとかなんかもう。

マスクしてる人はダイブ少ないです。
私はしてます。花粉症もあるので。
でも、してるのはちょっと肩身狭いような気がするのは気のせいか。
もう外に洗濯物干してる人もいる。みんな、もう気にするのやめたみたいな感じだ。
だろうなあ。でないと暮らしてられないんだもの。
玄関口にウエットティッシュ常備して、上着やらズボンやら床やら一日何度拭くんだてくらい拭いて、あれこれ洗濯しまくって、外に放置の自転車も拭いてから乗ってるけど、外に出しっぱなのでサドルから放射能を浴びてるのではないか（失礼）と旦那に相談した自分は、やっぱり頭おかしいと思うもんな。
でもそうしないと不安が取れない。たぶんしばらくこの状態が続くと思います。旦那が大変。ごめんね。

ふと思ったんだけど、農家の皆さんとかはひょっとして「放射能」を「農薬」と同じ感じでとらえてるんだろうか。
そうやって考えると、なんとなく色々行動の理由がわからないでもないけど、でもそういう感覚でとらえてていいもんかなあ。うーん。わからん。うまくまとまんなかった。

先日の選挙で、原発推進派があちこちで勝利したそうで。
所詮ひとごとかお前ら、と思ったけど、たぶん原発を撤退させるのは凄く大変。
こういう例えすると怒られそうだけど、たぶん沖縄から米軍基地を撤退させるのと同じくらい大変だと思う。
今すぐに、とまでは言わないけどさ。でもなんとかできないんかなあ。またなんかあったら、こんなになったらどうするの。

自分の中で、学者さんに対する株がダダ下がりしてます。
現地に入ってちゃんと調査研究されてる方もいますが、結局安全なところで、ダラダラしゃべってる（か、ブログに書いてる）だけの人たちって、それがどんだけ実は正しくても、会見してるあの人たちとおんなじなんだな、と思っちゃって。
てか、今こうしてダラダラブログ書いてる自分も同じなんだけど。
学者はあくまで研究が本分で、研究結果をどう使うかは皆さん次第…と、以前学者さんが講座で言ってるの聞いたことあるけど、学者ってそういうことなんだなあ。

相馬の伝統行事・相馬野馬追いのための馬が何頭か、青森や北海道に避難してるらしいと聞いて、ちょっとホッとする。
置いてかれて死んだり、殺処分も決まったりしてる動物や家畜が多いなかで、助かってるとよかったとおもう。置いてかれたペットの救済をしてる団体もあるそうだし。ありがたい話です。

とあるブログで「（福島県の）瓦礫も牛も引き取れないけど」みたいなこと書かれてた。
牛を引き取れないというのは、放射性物質が含まれてない乳や肉と、放射性物質を牧草や水や空気から体内に取り込んでしまってる牛の乳や肉が混ざるとよくないから、という意味だとは思う。牛そのものが近づくと危ない的な意味ではないはずだ。近づいて危ないレベルの放射線出てたら、その牛がまず死んでるだろうし、表面についた放射性物質は洗えば取れる。
瓦礫に関しては、「瓦礫に着いた放射性物質を県外に広めることになるのでよくない」という説明を別の記事でしてたんだけど、牛に関しては理由の記述を見つけられなかった…。
でも、瓦礫と同列に論じられると「牛が瓦礫と同じくダメなら人も危ないんじゃ…」とかん違いする人出てこないだろうかと心配になる。
そのあとに「福島県民を暖かく迎えて」と書かれてるけど、この流れだとなんだか不安に思われないだろうか。考えすぎかとも思うけど。
旦那にその話をしたら、「その人は福島県民に（県外に）来て欲しくないんだよ」といった。
それもいやだが、そういうことなのかもしれない。

たぶん思い出してる人が多そうな気がする。
「風の谷のナウシカ」
なんだかね。