腕がおかしなことになってるな(汗)
少々前の話だけど、旦那がアマゾンで本を注文してたとき、私にもなんかあるかいと聞いてきました。
アマゾンと聞くと検索したくなるモノがある。
洋書コーナーでいざ入力「Martha Grimes」。
イギリス大好きなアメリカ人マーサ・グライムズが書いた<パブ・シリーズ>という推理小説があります。
スコットランド・ヤードの警視(最初は警部)リチャード・ジュリーが主にイギリスを舞台に、元貴族のメルローズ・プラントと協力しながら、さまざまな事件を解決していく…というものなんですが、事件に関係する個性的なパブの名前が毎回タイトルになっているのです。
日本では第一作「『禍いの荷を負う男』亭の殺人」から、13作目「『レインボウズ・エンド』亭のおおいなる幻影」まで翻訳されてます。(全て文春文庫…だが、もう絶版かな(泣)
ミステリのトリックとかの面白さを楽しみたい方は少々物足りないかも。
どっちかっていうと、情景や登場人物の言動や描写とかを楽しむ小説でしょうか。
(実際のイギリスとは違う描写や言葉遣いがあったりするみたいなので、多少ファンタジー的な見方もアリなのかな?)
イギリスの風景、個性的な面々、かわいいだけではない子供や動物達、会話の楽しさ、叙情的な物語…などなどオイシイところが沢山のシリーズですが、1998年の『レインボウズ・エンド』を最後に翻訳はされてません。アメリカじゃ続き出てるんだけどなあ。
…理由はわからないでもないのですが。いつの間にか、全部読んでないとわかんないネタが増えてきて、一見さんお断りな感じになっちゃった。新作になればなるほどお勧めしにくくなる(泣)。
このシリーズに出てくる登場人物は、犯人から犬猫にいたるまで外れなし、というくらい好きなキャラクターばかりなのですが、中でも、たまに出てきては主役を喰う勢いで活躍するデヴォン・コーンウォール方面本部長のブライアン・マキャルヴィ主任警視がとても好きなわけです。
初登場は「『悶える者を救え』亭の復讐」。以後、時々出てきます。
赤茶の髪に青い目。横暴ともとれる態度のでかさは自信と能力の表れ。職場では衝突してばかりですが、それがどうした、という感じの鬼部長です。自分にも他人にも妥協しない、あきらめない。未解決事件は追い続け、警察の仕事とあればスピード違反の切符だって切っちゃうほどの仕事魔。
でも、その気になれば、誰とでも気さくに話せたりして、性格が悪いわけでもなく。
何度もこっそり絵や漫画にしつつ、なかなか上手くいきません。↑のも、確定ではなく試行錯誤の途中です。
例によって、なかなか良さを上手く説明できませんが、当ブログの名前で、ああこのシリーズ好きなんだなあとだけはわかってもらえるかと(苦笑)。
で、最初の話に戻りますが、アマゾンで何を見るかというと、洋書のカセット・CDブックです。
ドラマ仕立てではなく、朗読のようですが、一度聴いてみたいなあと思っているのです。
マキャルヴィ本部長のしゃべりが聞いてみたいわけですよ。
「荒っぽいスコットランドなまり」ってどんなだよ。
「アクセントは大西洋の真ん中あたりでとどまってる」てどんなだよ~!
ついでに、昔ドラマ化するって話があったのはどこいったんだよー!
本部長こそ出ない作品だけど、ジュリーやプラントがどんなか見てみたかったのにい~!
自分の空想だけでなく、「他の人から見たパブ・シリーズ」を見たり聞いたりしてみたいのです。
…でも、結構高いわけですよ。
おそらく聞いても意味を聞き取れない、という状態で買うのもいかがなものか。
予想と全然違ってたらどうしよう。かえってキライになってしまっては(ソレは無いと思うけど)。
そんなこんなで悩み続けて、もう何年だ。
それはそれで、空想が膨らむ初夏の日。
追記:
考えてみたら、そうやって漫画の糧にしている小説のなんと多いことか。
小説の登場人物をモデルにしてできた漫画のキャラクターもいます。
エラリー・クイーンとマーサ・グライムズがなかったら漫画を今も描いてたかどうか(そこまでか)。
そこまで思い入れても、原作離れしたキャラクターになる私の力不足はどうにもこうにも(泣)。
1. パブシリーズの映像化
映画だかテレビドラマだかになったのがあってYouTubeで見られるので、つけておきますね。何故か英語じゃなくてドイツ語ですけど。https://youtu.be/Gm7R0auatLs
私のイメージでは巻毛の役者はジュリーではなくメルローズの方のイメージですが、三月さんはいかがですか?