昔、アメリカで作られたTVドラマシリーズ「エラリー・クイーン」。
そのシナリオ4本+未製作というか(後で説明する)1本を収録した本が出ました。
その名も『ミステリの女王の冒険』。
…まずそのドラマをDVDにしてくれ話はそれからだという気もしないでもないですが、部長さんが出てるから(苦笑)買って読みました。
というわけで、以下感想。
例によって、たいしたことは書いてません。ネタも割ってないです。
興味ある方のみ、「つづきはこちら」からどうぞ。
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実は、あの『刑事コロンボ』を作ったレヴィンソンとリンクのコンビが贈る超絶テレビミステリシリーズであります。
(ちょ、音楽がバーンスタインだったって…? どんだけ豪華だ製作スタッフ)
はるか昔、北海道でも深夜にやってて、当時ビデオを録画予約して見てた記憶があります。
ただ、当初「えー! イメージ違うよ!(主に部長さんが)」というショックもあって、そこそこ楽しんで見てたんですが何回か見てない上、ビデオを取っておかなかったという、後々後悔しきりのことをしてた私です。
もう一回みたいなあ。本書収録の解説とか見ると、年代は後期の「九尾の猫」あたり、ラジオドラマのイメージで作ってたらしいので、どっちかというと私好みなはず(笑)。
収録されたシナリオを読むと、やっぱり私好みですね。ノリが。
エラリーがぼんやりしすぎかもしれませんが、親しみを感じて全然OKです。警視が口ひげなくても充分警視だよ!ああなぜもっとちゃんと見なかったんだ当時の私(泣・当時字幕放送だったので、ミステリとして難しい放送形態だった、というのを差し引いても…)。
実写映像化に恵まれなかったクイーンで唯一かもしれないという良作らしいので、改めて見たい。嗚呼見たい。
(逆に、ラジオに向いていた、んでしょうね。読んでて、やっぱりラジオシナリオのほうが言葉のチョイスが面白い気がするし。そっちはそっちで聞きたいんだが、ヒヤリングが全く出来ないからなあ…)
「古畑任三郎」のずっと前に、あんな感じの視聴者への挑戦をやってたんですよ(帯に三谷幸喜が一言寄せてます)。
ミステリとしても、凄く「あ、そうか!」があって面白い。
その辺は解説に詳しくあるのでそちらをどうぞ。
解説でふと思ったこと。
このドラマ、視聴率低迷で1クールで終わってしまったんですね。
ドラマとして地味でミステリとして難しすぎた、というのがあるみたいです(その辺の反省を踏まえて作られたのが『ジェシカおばさんの事件簿』だそうで)。
ともすればシナリオ読むだけで「わかんねーよ!」と放り出されかねない本書に、こんなに解説ページ割いてるのは、ひょっとして、ムーディさんの歌に突っ込みを入れるがごとく、これがあることで面白く読める(いわゆる「自分の中でツッコミできない人」でも大丈夫なように)ということなのかなーと。
そういう意味でも、ミステリ詳しくなくても読めるようになってる親切な一冊…なのかな?
すんません、うまくまとまりませんでした(汗)。
で、まあ未使用のシナリオ「ミステリの女王の冒険」が収録されてるのですが、これが実は後年、形を変えて『ジェシカおばさんの事件簿』で使われたそうなのです。だから厳密には未使用と言っていいのか微妙。
…うち、ジェシカおばさんも見てたんだが、記憶にないぞ(泣)! ああもう、もっかい見させてー!
部長さんは、あまり変なこと言ってないけど、仕事振りがいかにもでいい感じ。
見始めのときは受け入れられなかった役者さんでしたが、後々まで忘れられず、こんなだったかなーとか絵に描くようになって(↑の落書き参照)、今に至ります。
なんか、部長さんが容疑者扱いされて、追っかけてた人死なせたかなんかして、警察バッジを警視に返したシーンを見た記憶があって、記憶違いかと思ってたんですが、本書に載ってるエピソードガイド読むと、どうも実際にあったシーンっぽいな…(第20話シーザーの眠りの冒険)。あああ見たい!
…ドラマをDVDにしてくれ!
出来れば吹き替えでだ! セリフとかで重要なのがありすぎる気がするぞいくらラジオドラマをイメージしたからって!
話はそれからだ!
…そんな感じの一冊でした。
1. はじめまして
『ミステリの女王の冒険』の感想を絵付きで書いてらっしゃるブログさんはないかなあと探しているときに、こちらに辿り着きました。
やさしそうなヴェリー部長ですね(*^^*)。
TBさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。