時間があいてしまいましたが、先日「崖の上のポニョ」見に行ってきました。
旦那はあまり興味なさげで、結局一人で見に行きました。
さすが夏休み、久しぶりに立ち見しました。親子連れ、孫をつれたおばあちゃんがほとんどでした。
というわけで、以下感想を。
まあ、おおざっぱに言うと「フジモトがいい」なわけですが(苦笑)、ちょっともやっとした気分。
なので、ネタバレOKで、なおかつ三月の感想に興味のある方のみ、「つづきはこちら」からどうぞ。
…なんかめちゃくちゃ長いですごめんなさい(汗)。
映画が終わって場内が明るくなったときに思わず口から出た言葉が、
「うわ本当に終わった!」
…なぜだか釈然としなかったのです。
映像には目が釘付けになりました。絵本のよう。
んで絵が動くってすごくいい! って思いました。
あまりハッピーな終わり方しないことが多い人魚の話、ハッピーエンドでよかったー!
なのになぜ。
釈然としないけど、フジモトが見たくてパンフレットは買いました(苦笑)。
フジモト、というのは、作中に出てくる魔法使い。ポニョの父で、元は人間のようです。
生命の水をためて、いつか太古の海を復活させようとしています。
で、人間嫌いです。
パンフレットによると、ジュール・ヴェルヌの「海底2万リーグ(とパンフレットにある)」に出ている、潜水艦ノーチラス号の唯一のアジア人、らしいです。…すみません私読んだことないのです(恥)。
で、ポニョが人間になることを必死で止めます。
たぶん、人間になること反対したのは劇中この人ひとりです。
人間なんて、なことのほか、ポニョが生命の水を放出したためにおかしなことになりつつある世界を元に戻そうというのもあります。
でも、なかなかうまくいきません。
劇中、ポニョは多くの人に受け入れられます(魚のときは嫌がられることもあった)。
たとえ不思議な力を使おうと、半漁人みたいであろうと、好き勝手しようと全然オッケーです。
でも、フジモトはあんまり受け入れられません。
…まあ、たしかに胡散臭いですが(苦笑)。
かなり好意的なひまわりの家(デイケアサービスセンター)のおばあちゃん達ですら「いい人なんだろうけどね…」みたいなことを言ったり。おばあちゃんの中でも、トキさんには悪人と思われ(そう思われて当然なことしてますが)嫌われてます。
ポニョにすら「悪い魔法使い」と言われてしまいます。
なぜだー。なぜポニョはオッケーでフジモトはダメなんだー。
好意的でない人を好意的に受け入れるのは大変だし、フジモト自身、人間に合わせる気がなさそうなので受け入れにくいというのはわかる。わかるけどー。
フジモト自身、キライと言いつつ、それほど人間を捨てれてないような気もするんだけどなあ。
(個人的には、年代や古代魚に人間が便宜上つけた名をそのまま使ってるらしいところが違和感…まあ元ノーチラス乗務員なら使わない方が変か)
でも、とりあえず(心中は計りかねますが)フジモトは宗介(ポニョを見つけた男の子)に「ポニョをよろしく頼む」といいます。
自分の人間嫌いとかを脇においたというか、ちょっと人間を受け入れた感じがして、なんか好きです。
でも、ポニョのほうでは「宗介大好き!」をちょっと脇において、フジモトの心中に沿ってみる的な場面を見つけられず…まさか、ずっと「フジモト=悪い魔法使い」のままじゃなかろうかと。
それで、なんか釈然としないのかなあと。
…心中のもやもやを長々と失礼いたしました。
もしかすると「うちの漫画の主人公は怪異に驚かなさすぎとさんざん言われてきたのになんでだよこの受け入れのよさ!」という、もっとしょうもない理由かもしれません(苦笑)。
でも、フジモトをえらく気に入ったのは確かです。
「海底2万リーグ」ちょっと読んでみようかなと思うくらいに。
(映画「リーグ・オブ・レジェンド」のネモ船長もめちゃくちゃ好きですが、こちらは逆に映画のイメージを大事にしときたくて原作には及び腰になってた)
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