時々、思いがけず唐突に突拍子ないものを「これやりたい!」となる時があります。
今回は編み物。ちょっと絵を描く関係で、というのもあったのですが。
元々、何か作るのは好きなわけです。
ただ手芸関連に関しては、面白くてやってても「女の子だもんね~(やって当然だよね的な)」みたいな風に言われたり見られたりするのがもの凄くイヤで、それを「私は手芸が嫌い」と勘違いしたのもあって、よほどの衝動や機会が無い限り手を出さなくなりました。
おかげで、家庭科大嫌いでした。
以前、編み物衝動が来たときに、母から基本を教えてもらってマフラーを編みました。
でも今は、どうにも思い出せない。自信もない。
で、たまたま近所の手芸店で、毛糸一玉で簡単にマフラーが編める毛糸・編み棒・編み方つき簡単キット、というのが売っていて、初心者でも大丈夫、とのこと、これなら編めるかなあと購入。ちょっと高めの税込み1628円だが、まあ編み方とか付いてるのなら。
で、家に帰って開けてみたら、説明書が、マフラーの設計図と簡単な解説一枚だけ。
ん?
お店が近所なので、持っていって聞いてみる。
元々これだけですよ、とのこと。
ん??
…ここでいう「初心者」は、目の作り方や表編みくらいまで出来る人のことを指すのでした。
(最近はニット王子のおかげか、だいぶ身近な感じになった手編みですが、やっぱり今も編み棒も持ったことない未経験者が独学するのは難しい世界なんだなあ。
いちばん基本の目の作り方とかが図解しにくい、というのもあるんだろうけど、今まで親から子へ、とか集まって教えあったりとか、まず人から学ぶことによるコミニュケーションツールとしての役割と実績もあるらしいので、こんな事態でも怒る気になれない…むう)
お店の人がとてもいい人で、なんかもの凄くショックを受けている(本当に、なんであんなにショックだったのか謎)私に、目の作り方と表編み、裏編みを実際にやって見せてくれて、編み方の基本のプリント(無料配布)を付けて、何度もほどいて作り直せるので練習してみてくださいね、なんかありましたら持ってきてくれれば、お客さんいない時ならお教えできますよ、とまで言ってくれました。
…なんだけど、全くもって予想外のショックと、プロならではの素早い編み棒さばきのため、全く目で追うことができませんでした(汗)。
セットに付いている毛糸が極太なので、これでは編み目がわかりにくいかも、と、帰りに100均に寄って、そこそこ太い毛糸(初心者だから若草色をチョイス)と、ついでに基本の編み物の小冊子を買いました。
…小冊子買ったのは正解だったかも。侮りがたし100均。
一番最初の作り目に関しては、プリントよりはわかりやすかったです。
ただ、以前母から教わったときは、最初から毛糸を指にかけてシャカシャカとやった気がする。お店でも確かそうだった…様な気がする(汗)色々試行錯誤して見たけど思い出せない。
思い切って実家に電話、も考えたけど、目の前でやってもらってもわからなかったものを、電話で聞いてわかるとは思えない。うーむ、仕方なく一番最初のみ、本の図の通りに糸と編み棒をテーブルに置いて始めてみる。二つ目からは、なんとなく思い出したような感じもしつつ、図の通り指に毛糸をかけて、やっとこ10目作る。
手順見ながら表編みの練習。よっこら、よっこら…。
ふと、テレビに気が行きました。でも手は動かしてたんだけど、気が付くとさくさくと表編みができてる。
うお!?
試しに裏編みもやってみる。最初はもたつき、プリントや本を見ながら…でも、気が付くとさくさくと。
おおお?!
調子に乗って表・裏を交互にやってみる…できる!できるぞ! そうだこんな風にやるんだった!
…最初は出来てなかったとみえ、10目作ったはずが、気づくと20目に増えてましたが(汗)。
要は「手が覚えてた」ということですが、これは嬉しかったです。編むに従い、じわじわと喜びが。最初に母からちゃんと教えてもらっててよかった…ありがとうです! (目の作り方を思い出せないのは、回数の問題かもしれないです…最初やっただけなので)
自分にちょっぴり自信が持てた秋の日。
これなら、かなりギリギリ状態の原稿もがんばれそうだよ!(苦笑・まだペン入れ途中だよ…)